Civil Engineerとして社会の第一線で活躍
建設システム工学専攻は、穏健中正で実行力に富み、心身ともに健全で、地域社会・国家社会・国際社会の信頼に値する人材の養成を目的としています。
建設システム工学専攻では、国民あるいは地域住民が快適・便利で安全・安心な社会生活を送り、かつ、効率的な経済活動を行うために必要となる、道路、鉄道、河川、港湾、上下水道、通信施設などの社会基盤の整備や、それらの有機的な連関による都市社会づくりのための高度な専門知識を教授しています。また、現代社会は、地球温暖化や水質・土壌汚染などの環境問題、化石燃料の枯渇や代替エネルギー開発などのエネルギー問題、あるいはすでに直面している高齢化・少子化問題など、いわゆる20世紀社会の負の遺産を抱えながら大きな変革期を迎え、それを乗り越えていくための技術やその技術を生み出す知識を必要としています。そのため、これからの建設システム工学には、21世紀の新たな展開につながる技術の提供が期待されており、またその道を切り開いていく人材の育成が求められています。本専攻では、そのような現代社会の要求を満たす研究を遂行すると同時に、その現状を正しく捉え、広い視野を持って行動できる技術者、研究者の育成を目的として、高度な専門教育を行っています。
建設システム工学専攻における教育課程は、構造工学、水工学、地盤工学、都市・交通計画学、建設材料学の5つの分野からの構成で、学部での教育内容をさらに発展させた授業科目を提供しています。そのため、修士課程では建設システム工学の幅広い専門知識を習得することができます。また、高度な専門分野の研究を通じて、幅広い課題発見能力とそれらを解決する能力も身につけることができます。以上のような専門教育を受けた本専攻の修了生は、Civil Engineerとして社会の第一線で活躍しています。
建設、環境、建築の3分野を融合してレベルの高い研究
社会環境デザイン工学専攻は、建設、環境、建築の3分野を融合して、人々が安全でより豊かに、快適な社会生活を営むための活動空間と居住空間の構築を、自然環境との調和や防災への配慮を図りながら、計画、デザイン、設計、施工、管理するための高度な技術を学び研究する大学院の博士課程です。 この専攻は、従来、建設工学専攻とよばれていましたが、大学院の改組(平成14年)に伴い、現在の修士課程である建設システム工学専攻、環境創造学専攻、および建築学専攻の3専攻の上に位置づけられた博士課程として、平成16年4月に名称を変更しました。 社会環境デザイン工学専攻は、以下の4専修分野から構成されています。
土木建築構造物のデザイン・材料・構造などに関する研究
気圏と水域における環境の解析と保全などに関する研究
地盤の工学的・理学的な解析と環境保全などに関する研究
都市と住居における環境計画と環境デザインなど関する研究
これらの研究分野で、高度な研究能力を身につけ、自立して研究活動を遂行できる研究者・専門技術者の育成を目指しています。
社会環境デザイン工学専攻では、修士課程から進学してきた大学院生はもとより、修士課程を修了後、実務に携わっている社会人の院生も受け入れています。このような社会人院生も含めて、この専攻が発足して以降の博士号取得者は10名を超え、それぞれの分野の第一線で活躍しています。